2018年に行われた100回の記念大会で史上2校目となる、甲子園通算100勝を達成した、京都の名門、龍谷大平安高校。
甲子園では平成終了時点で、春夏合わせて4度(選手権3回、センバツ1回)の全国制覇を記録し、センバツの出場回数は全国最多である。
そんなチームを指揮しているのは、小学生時代から平安の野球に憧れを抱き、平安野球を愛している原田英彦監督である。
自他共に認める「平安ファン」の原田監督は、伝統ある名門校の指揮にプレッシャーを感じながらも、低迷期のチームの再建し、龍谷大平安の悲願であったセンバツ制覇へと導いた名将である。
就任当時のチームは、甲子園から遠ざかっているだけでなく、挨拶やグランド整備ができていないなどの野球以前の問題点も多数存在していた。
再建のために克服すべき課題は60を超えていたが、一つ一つ丁寧に向き合い、妥協なく指導をし減らしていったのであった。
原田監督の徹底した指導で再び甲子園常連校となった龍谷大平安は、甲子園で勝てるチームを目指し、多くの種類のアップやトレーニングのメニューを取り入れ、基礎部分を鍛えている。
外遊びが少なくなった現代の選手たちに体の使いを指導するために、考えられた約2000種類にも及ぶアップは、DVD化されるほどの話題性もあり、龍谷大平安の名物でもある。
これらのアップでは、身体の仕組みを動きを通して学ばせ、自分の身体の使い方や可動域を覚えさせながら野球で活用できるようにしているのだ。
身体の特性や使い方を理解することで、第六感である「感じる力」をなどの「感性」をも身につけることができるため、長い時では2時間かけて行うこともある。
闇雲の野球の技術の向上だけを目指すのではなく、身体をベストのコンディションを把握し成長してから野球に打ち込むことで、よりレベルの高いパフォーマンスが発揮できるのだろう。
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