2018年の夏の甲子園の100回大会で史上2校目となる、甲子園通算100勝を挙げた、京都の名門、龍谷大平安高校。
そんな名門を1993年から指揮するのは、OBでもあり、自他共に認める「龍谷大平安ファン」の原田英彦監督である。
原田監督が就任した際には、甲子園から遠ざかり、予選すらも上位進出できない、低迷期真只中であった。
そこで、挨拶や返事、道具やグランドを大切にすることなど、野球以外のことから指導をスタートし、できるようになるまで細かく注意し、辛抱強くチーム作りを行っていった。
滅多に選手を褒めないことから、厳しい監督として認識されているが、そこには、常に褒めていては緩んでしまうという計らいから、敢えて厳しく接するなど、選手たちと平安を愛するが故の監督の優しさに溢れた心遣いであった。
100回大会の夏には、選手が100勝のプレッシャーに感じていると考え、自らがムードメーカーとなり、選手たちを褒める「勝利の儀式」を行いチームを支えていった。
97年の夏の選手権は準優勝、2014年には、龍谷大平安史上初のセンバツ優勝を果たし、100勝という偉業も成し遂げ、数々の記録を残し、進化を続ける原田監督の采配に今後も目が離せない。
「「褒めることだけしていたら、チームはどこかで緩む」/ 龍谷大平安 原田英彦監督」への1件のフィードバック