「大事なのは、三振に頼らず、どれだけ野手を信じられるか」/ 作新学院 今井達也選手

2016年の夏の甲子園で、54年ぶり2度目となる全国制覇を成し遂げた栃木県の作新学院高校。

当時チームのエースを務めていたのは、最速152キロのストレートと、脅威のスタミナを誇っていた、今井達也選手である。

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今井選手は、小学生時代に全国大会に出場を果たした実績があり、家族の勧めから野球の名門作新学院へ進学したのであった。

作新学院入学後は、球速はチーム内で上位であったものの、コントロールの不安定さや投球術の低さから、主力投手として試合に出場することはなかった。

また、2年時には夏の県大会優勝に貢献するも、甲子園ではベンチ入りメンバーに落選したり、新チームの秋の大会でも登板を任せられたのは、1試合のみの登板など、周囲から特別注目を集める選手ではなかった。

しかし、能力の高さを評価していた小針監督は、今井選手に「エースとしての自覚」を持たせるために、冬場に心身共に鍛え上げるための特別メニューを指示し、成長のチャンスを与えていた。

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圧倒的な練習量によって、一冬で急速な成長を遂げた今井選手は、球速や投球術だけでなく、周囲を見渡す視野や仲間を信頼するといった、野球以外の人間的な部分も向上し、チームメイトから頼られる存在となった。

迎えた、夏の県大会では7連覇を達成して甲子園へ導くと、甲子園とその後行われたアジア大会でも優勝の立役者となったのであった。

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