2009年のセンバツ大会で、県勢初の全国制覇を成し遂げた、長崎県の清峰高校。
当時の清峰でエースを務めていたのは、150キロを超えるストレートを武器にチームを優勝に導いた今村猛選手である。
今村選手は、小学生から野球を始めると遊撃手を中心に活躍し、中学時代には九州大会を優勝し、全国大会に出場するなどの実績も残していた。
清峰に入学後は、能力の高さから1年夏からベンチ入りを果たすと、清峰名物の練習メニューである「丸太トレーニング」で、心身ともに鍛え上げると、秋には球速が140キロを超え、2年の夏には甲子園のマウンドも経験した。
最後の1年となった秋には、九州大会を制して神宮大会に出場すると初戦で敗退するも、この経験を糧に更なる進化を遂げた。
全国トップレベルのチームとの戦いで、全力投球より失点をしないことが必要であることを学び、「うまく手を抜く」投球術を身につけたのであった。
全ての打者やボールに対した全力で挑まず、相手や試合状況を観察しながら真剣勝負をするスタイルを築いていった。
迎えたセンバツでは、全5試合に先発し44イニングを投げ47奪三振、1失点、防御率は0.20という驚異的な記録を残し、甲子園を制したのであった。
「「自分の中ではピッチングは『遊び』の感覚なんです」/ 清峰 今村猛選手」への1件のフィードバック