「試練はその人に何かを気づかせようとして必然的に起こる」/ 聖光学院 斎藤智也監督

2007年から、夏の甲子園連続出場の戦後最長記録を更新し続けている、福島県の聖光学院の強さの秘訣は、斎藤智也監督の指導にあった。

斎藤監督は、連続記録や優勝候補として周囲から期待の声が挙げられる中で、「勝利」以上に「プロセス」を重視して、毎年チーム作りを行っている。

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記録の更新へのプレッシャーや、「勝って当たり前」という世間からの雰囲気があれば、意識をしなくても、自然と「勝利」という結果に目を奪われ、勝利至上主義の考えに至ってしまうケースは多い。

しかし、斎藤監督聖光学院が目指しているのは、「最高のプロセス」であって、決して個人の記録やチームの勝利ではないのだ。

今や全国レベルの強豪校となったこともあり、チームには能力の高い選手や、中学時代に好成績を残していた選手たちが入部してくることがある。

だが、技術の高い選手であっても、「プロセス」となる日々の練習へ取り組み方が悪い場合や、能力に頼って努力を怠る選手は、メンバーに選ばない。

監督就任間もない頃は、選手たちの力を信じた指導を行っていたが、能力や技術の高くても、緊張やプレッシャーに負けて、持っている力を出し切れなければ勝てないことを学び、メンタルを鍛えるための「プロセス」重視の指導に至ったのだ。

そのため、チームが完成していない時期の秋や春の大会では、県内の強豪校に実力で負けてしまうこともある。

それでも、厳しい練習や苦しい努力という「最高のプロセス」を過ごし、「不動な精神」を身につけることで、夏の県大会を制することができるのでだ。

聖光学院斎藤監督が、「史上最高のプロセス」を完成させた時、悲願の甲子園制覇を成し遂げるのだろう。 

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