2016年のセンバツ大会で、劇的なサヨナラで、初の全国制覇を成し遂げた、奈良県の智弁学園高校。
チームを指揮しているのは、選手時代に主将として、智弁学園の夏の最高記録となる4強に導いた実績や、社会人野球でプレーした経験を持つ、小坂将商監督である。
小坂監督は、監督就任当時から、選手たちの「長所」を潰すことなく引き出すことを意識して、指導をしている。
そのため、練習時には必要以上に指示を出さず、選手から質問や相談をされない限りは、自らアドバイスをすることはしない。
選手の考えや感覚を優先し、アドバイスを求められた際にも、あくまで提案程度に留め、選手の意思や気持ちを否定したり、頭ごなしに怒鳴ることはせず、「考える力」をつけさせている。
また、近年では、練習時間を敢えて短くする取り組みも行い、「オン」と「オン」の切り替えを重視するようにもしている。
練習時間の短縮は、選手たちの「集中力」を向上させたり、1球に対する「意識」が高まるなど、練習量が減るというデメリットをはるかに上回るプラスの効果が得られている。
「「自分で考え、苦しんで初めて本物の技術が身につく」/ 智弁学園 小坂将商監督」への1件のフィードバック