「今いる選手たちに最高の結果を出してもらうための練習を考える」/ 富島 浜田登監督

2018年のセンバツ大会に、廃部の危機を乗り越え初出場を果たしたことで、全国から注目を浴びた宮崎県の富島高校。

チームを2013年から指揮しているのは、母校の宮崎商業を甲子園へ導いた実績を持つ、浜田登監督である。

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浜田監督就任以前の富島高校は、県内ですら無名の存在であり、2009年秋からは14季連続県大会初戦敗退、部員も初心者を含めてやっと試合ができる状態であった。

そのため、就任時の挨拶で「3年で九州大会出場、4年で甲子園」という目標を掲げた際には、周囲や同僚の教師から失笑されていた。

他の部活動との併用のグランドや、野球経験のない部員のいる環境ではあったが、体力面の強化や、栄養士を招いての食トレを実践し、技術に関係なく誰でもできることから取り組ませ、少しずつレベルアップを目指していった。

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闇雲に練習量を課すのではなく、数字や理論に基づいた質の高い練習で、効率よく成長できるようなメニューを取り入れたことで、少しずつ選手たちに「自信」が芽生えていった。

また、人間としての成長が技術の成長を支えるという持論から、日常生活にも厳しく指導し、試合前に球場周辺のゴミ拾いさせるなどの新しい伝統も作っている。

2018年のセンバツ初出場後、19年夏にも出場し、毎年成長を続ける富島高校から、今後も目が離せない。

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