「技術で怒って萎縮させてもうまくいくはずない」/ 上田西 原公彦監督

県内ではベスト8の常連であり、常に優勝候補として期待されるも甲子園が遠かった上田西高校。

しかし、2013年の夏に、創部53年目にして初の甲子園出場を決めると、15年には、甲子園で初戦突破をし初勝利を挙げ、県や地区だけでなく、全国からも注目を浴びる存在となっている。

そんな、上田西を指揮しているのが原公彦監督である。

原公彦監督の記事はこちら。

原監督は、軟式野球部の監督として、全国大会へ2度導いた経験を活かし、硬式野球部監督に就任すると、翌年には甲子園出場チームを作り上げた実績を残している。

原監督は、1日1時間半の練習時間と専用グランドのない限られた練習環境でも全国出場ができた軟式野球の指導経験から、「自主練」の重要性を伝え指導している。

事実、上田西には「朝練」が存在するが、全員参加の全員練習ではなく、あくまでも「自主練」の位置づけである。

開始当初は、全員が参加はしていなかったものの、参加している選手たちに触発されるかのように、次々と参加者は増え、気づけば全員が参加ているという状態となったのだ。

朝練では、技術の向上だけでなく、選手たちが全員で取り組んだことでの「一体感」や、毎日続けたことでの「自信」が得られるという、目に見えないメリットも存在した。

このように、選手たちのやる気に邪魔をせず、効率よく引き出す原監督の指導こそが、上田西の強さの要因でもある。

また、かつては試合中にも怒ることはあったが、マイナスになると考え、以降は「怒らない指導」を行なっている。

選手たちの発案で始まった朝練にも、監督は「集中して続けること」だけを条件に、反対をしたり、余計な口出しをせず、サポートにをしている。

練習や試合で、ミスをして怒られることを恐れ、消極的なプレーになることは、マイナスになるため、手を抜いたり、全力疾走を怠るなどの人間的な面以外ではの技術などの失敗には怒らない

そのため、周囲からは「のびのび野球」と称されるほど、選手たちは楽しく野球に取り組み、持っている技術を120%発揮できるのだ。

自主性」から得た「自信」を武器に、のびのびとグランドを駆ける上田西から、今後も目が離せない。

上田西の記事はこちら。

【関連】佐久長聖の記事はこちら。

「「技術で怒って萎縮させてもうまくいくはずない」/ 上田西 原公彦監督」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です