甲子園で春夏合わせて、5度の全国制覇を成し遂げている、神奈川県の名門、横浜高校。
春夏連覇の偉業を成し遂げとた際に、「史上最強にして最高のチーム」と称されたように、強さだけでなく、素晴らしさも兼ね備えている。
そんな横浜高校へと、育て上げたのは、甲子園通算、51勝を挙げている高校野球界を代表する名将、渡辺元智監督である。
渡辺監督は、甲子園で球史に名を刻む、幾多もの好成績を残していることに加え、プロの世界で活躍するスター選手も育て上げている。
そのため、周囲からは、技術の指導や試合での采配が注目を集め、評価されることが多い。
しかし、最もこだわっていたのは、野球を通じて選手たちを育てることであり、勝敗や上手い下手は、二の次であった。
もちろん、毎年日本一を目指し、その目標に向かって、基礎基本から妥協なく指導をし、高度なテクニックについても、伝授していた。
だが、あくまでも高校野球は、教育の一環であるとして、結果ではなく過程の重要性を学ばせ、人生への勝利へ繋げる3年間を意識していた。
野球人の前に、高校生として選手に接し、技術や能力だけでなく、人間性を育てた渡辺監督のスタイルは、高校野球界の宝として、全国の指導者に受け継がれていく。
- 「練習は人にやらさられるのではなく、自らやることが大切」／ 春日部共栄 本多利治監督
- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」／ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」／ 創成館 稙田龍生監督
- 「過去や結果を考える前に、今何ができるかを最優先に考えよう」／ 池田 岡田康志監督
- 「一つのミスがゲームを落とす」／ 九州国際大付 楠城徹監督
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