21世紀に入り県や地区の野球を引っ張る存在となっているのが、大分県の明豊高校である。
初出場時の平成13年や21年、29年には夏の甲子園で8強進出を果たし、31年のセンバツでは4強まで勝ち進むなどの成績を残している。
選手時代に名門智弁和歌山で、1年生ながら甲子園で全国制覇を経験している。
川崎監督は、県内で常に優勝候補として注目を浴び、マークされる存在である自チームを技術面以外の部分にも拘りながら選手たちを鍛えている。
日々の練習では特別なメニューはなく、ノーマルな練習を繰り返し行い、当たり前にできることを当たり前にできるようにするためにも、基礎の基礎から妥協なく徹底している。
また、日常生活にも存在する当たり前も見逃すことなく、数字や記録には残らない部分を追求し続けている。
選手たちには練習と日常生活の両面から自分自身を追い込ませる癖をつけさせながら、それらによって得られる「充実度」の向上が大切だと伝えている。