2018年夏の甲子園を制して、史上初の二度目の春夏連覇を達成した大阪桐蔭高校。
2017年秋からのスタートしたチームは、神宮大会の創成館戦で唯一の敗戦したが後にも先にも、公式戦では負けていない。
そんな大阪桐蔭を指揮しているのが、西谷浩一監督。
西谷監督は、試合中どんな状態であれ、隙を見せることなく慎重に采配を振るう。
それを象徴するのが、2番手投手の準備だ。
2番手投手は休む間も無く準備をさせる。
試合状態によって異なるが、初回からブルペン入り、中盤にも再度肩を作り、終盤もベンチ前やブルペンでいつでも登板できるよう作った肩を維持し、肩を温めながら待たせることもザラにある。
例え、大きく点差が開いても、「何がおこるかわからん」と選手に言い投球練習をさせ準備を怠らない。
多い日には、控え投手がブルペン投球で100球前後投げることもある。
監督が慎重になることで、選手のプレーに雑さがなくなり、レベルの高いチームとの試合でも小さなミスが出ない。
それにより、流れを作りワンチャンスで結果を出し勝利する。
この采配こそが、平成最強と称される大阪桐蔭の強さの秘訣なのだろう。