「高校野球は教育があって、次に勝負や結果だと思っています」/ 健大高崎 青柳博文監督

2010年代の高校野球に、「機動破壊」という新たな戦略で旋風を起こし、健大高崎の名を全国に広めたのが、青柳博文監督である。

青柳監督の野球は、1つ先の塁を狙うためだけでなく、相手のバッテリーや守備にまでプレッシャーをかける走塁を武器としているが、就任当初に目指していたチーム像は全く異なるものであった。

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「貢献の仕方というのは試合に出るだけじゃない」/ 花咲徳栄 岩井隆監督

埼玉県勢初の夏の甲子園での全国制覇を成し遂げた、花咲徳栄の強さの秘訣は、岩井隆監督の指導スタイルにあった。

岩井監督は、前監督の急逝を受け監督代行という肩書きからチームを指揮する立場となったこともあり、就任当初は結果にだけこだわり、選手や理論などを一切無視した指導であった。

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「学校のグラウンドに甲子園への切符が落ちとる」/ 済美 上甲正典監督

厳しい指導が注目されると、怖さだけが認識され、優しさや笑顔は作りものと批判されることが多いが、ほとんどの指導者が、怒っている時の方が演技なのだろう。

それを象徴するのが、宇和島東済美の両校でセンバツ甲子園初出場初優勝へ導くなどの功績を残してきた、上甲正典監督である。

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「与えるとか教えるのではなく、考えたり感じたりする力を養わせたい」/ 前橋育英 荒井直樹監督

2013年の夏、「当たり前のことを当たり前にする」というチームスローガン通りの試合運びだけで、ノーマークの前橋育英は、初出場で甲子園を制したのであった。

名だたる名門や注目選手が登場した大会であったため、大きな特徴や実績もない前橋育英は、下馬評では初戦突破が関の山だと考えられていた。

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「勝ち負けより、まず目標をどこに設定するのかが一番大事」/ 作新学院 小針崇宏監督

史上初の春夏連覇を成し遂げた名門、作新学院を23歳の若さで指揮を執ることとなったのが、OBの小針崇宏監督である。

小針監督は、周囲からのプレッシャーや期待のある中、約30年間夏の甲子園から遠ざかっていたチームを、就任3年目で導くと、10年目の夏には全国制覇を成し遂げるなど、結果を残し続けている。

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「一番行きたい場所は甲子園だけど、一番いいグラウンドは母校のグラウンドです」/ 広陵 中井哲之監督

毎年100人前後の部員を抱えながらも、選手たち全員の監督、教師、父親の三役を担う中井哲之監督の指導こそが、広陵の強さの秘訣である。

高校野球の名門では、伝統や実績がプレッシャーとなれば、自然と野球の指導だけに熱が入り、生徒指導や人間形成にまで時間を割けず、不祥事を招くことは少なくない。

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「良い人生にするのも自分次第で、悪い人生するのも自分次第」/ 日大三 小倉全由監督

都の名門日大三高を率いて、夏の甲子園で2度の全国制覇へ導いた名将、小倉全由監督には、嘘や駆け引きなどの、大人の都合という理屈が存在しない。

試合に負ければ一緒に悔し涙を流し、勝った時には喜びの涙を分かち合い、練習でも寮でも選手たちと同じ目線で過ごしながら、苦楽を共にしてチーム作りをする。

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「どんな植物でも、ずっと日なただと枯れちゃう」/ 駒大苫小牧 香田誉士史監督

2004年の夏の甲子園で、北海道の高校野球の歴史を、全国制覇という最高の結果で変えた駒大苫小牧

当時チームを指揮していた香田誉士史監督は、名だたる名将や名門ですら成し得ることのできなかった偉業を、就任から僅か10年で成し遂げふという離れ業をやってのけた。

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「いちいち監督に頼るような野球をやるな」/ 日本文理 大井道夫監督

センバツ大会では、2006年まで一度も勝利を挙げたことがなかったことから、「全国最弱」とまで称されていた新潟県勢。

そんな県の歴史を塗り替えたのが、「強打」を代名詞にチーム作りを行っていた、日本文理大井道夫前監督である。

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