「『何かをする』ということは、イコール『何かをしない』」/ 米子東 紙本庸由監督

夏の地方大会に第1回大会から参加している皆勤校であり、春夏合わせて甲子園に20回以上の出場を誇る、鳥取県の名門、米子東高校。

チームを2013年夏から指揮しているのは、選手時代に主将を務め県大会優勝へ導いた実績を持つ、OBの紙本庸由監督である。

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「原因を克服するには、自分で考えること」/ 東邦 森田泰弘監督

春夏合わせてを70超える勝ち星を挙げ、センバツ大会では全国最多の5度の優勝を記録している愛知県の名門、東邦高校。

そんなチームを2004年から指揮しているのは、選手時代に主将として夏の甲子園準優勝を経験している、OBの森田泰弘監督である。

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「練習は何をやるかじゃない、 どうやるか」/ 國學院栃木 柄目直人監督

1985年夏の甲子園初出場後、センバツでの4強進出などを筆頭に、地区や県だけでなく、全国でも成績を残している國學院栃木高校。

そんなチームを指揮しているのは、選手時代に1番打者としてセンバツ甲子園4強進出に貢献した実績を持つ、 OBの柄目直人監督である。

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柄目監督は、選手時代に圧倒的な練習量やスパルタの指導で成果を残した経験から、監督就任当初は練習量と厳しさを重視して指導していた。

また、県内の最大のライバルである作新学院の練習スタイルや指導法を取り入れるなど、甲子園を強く意識し選手たちを育てていた。

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しかし、時代の流れによって選手たちの考え方や価値観の変化が進むにつれ、柄目監督の指導が合わない状態が続き、成績も残せない時期が続き、監督自身も体調を崩してしまった。

そこで、今どきの選手たちの考えや価値観を受け入れることを考えたり、芸術や人との会話などの野球以外のものからも学ぶ機会を作り、自身の価値観を見直し指導方針も大きく変えた。

短い練習時間で成果を出すスタイルや、野球以外の社会に出てから役に立つスキルを指導するなど、成果を重視するのではなく、成長を目的に選手と接するようになっていった。

2017年に作新学院を敗り県大会を制すると、18年ぶりに出場した翌年のセンバツでは16強進出を果たすなど、復活を遂げた柄目監督と國學院栃木の活躍に今後も期待だ。

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「せっかく好きで野球をしているのだから、自分自身の意思で野球に取り組んでほしい」/ 慶応義塾 森林貴彦監督

1888年の創部からスタートし、数々の伝統と実績を残し、激戦区神奈川で毎年上位進出で注目を集める慶應義塾

そんな名門を2016年秋から指揮しているのは、監督業と並行して小学生の担任を務めるなどの異色なスタンスをとる、森林貴彦監督である。

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森林監督は、慶應の伝統でもある「エンジョイベースボール」を受け継ぎながら、100人を超える部員全員に目標や役割を与えて指導している。

慶應では、選手たちが主になって行う自主練が有名ではあるが、全員が同じ練習メニューと量をこなすことで得られる一体感を重視し、班わけなどは行うものの、基本的には全員同じ練習に参加させている。

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また、上田誠前監督時からの伝統である大学生コーチによる指導やアドバイスをメインとして、監督自らは、ほとんど注意や指導をせず、サポート役に徹している。

自身の経験から、大人から怒られたり指摘されると、野球や練習に対する気持ちが後ろ向きになり、練習の質が下がってしまうと考え、敢えて深入りをせず見守るスタイルを続けている。

その他にも、古くから残る理不尽な上下関係や坊主の強制など、理論に基づいていないものや、合理的でない伝統は全て廃止し、選手たちが野球だけに集中できる環境作りを行っている。

周囲からは、批判を受けることもあるが、推薦や特待生制度なしのメンバーのみで、就任3年目に甲子園春夏連続出場を果たすなど、名門復活を結果で示した、森林監督から今後も目が離せない。 

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「今いる選手たちに最高の結果を出してもらうための練習を考える」/ 富島 浜田登監督

2018年のセンバツ大会に、廃部の危機を乗り越え初出場を果たしたことで、全国から注目を浴びた宮崎県の富島高校。

チームを2013年から指揮しているのは、母校の宮崎商業を甲子園へ導いた実績を持つ、浜田登監督である。

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「指導者は選手を育てるより、つぶす方が多い」/ 福井商 北野尚文監督

甲子園に県勢最多となる、春夏合わせて30を超える出場を記録している、北陸を代表する名門、福井商業高校。

そんなチームを1968年から2010年まで指揮していたのは、1978年のセンバツでは準優勝へ導いた実績を持つ北野尚文監督である。

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「毎年同じことをやっていてもダメ」/ 沖縄尚学 比嘉公也監督

1999年に成し遂げた県勢初の全国制覇を筆頭に、甲子園での20を超える勝ち星を挙げている沖縄尚学高校。

そんなチームを2006年から引きているのは、選手時代にエースとして県勢初の全国制覇に貢献し、監督としても08年のセンバツ優勝に導いた実績を持つ、OBの比嘉公也監督である。

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「自分自身の意思でやらないと発見もないし、新たに身に付くこともない」/ 金足農業 中泉一豊監督

2018年の夏の甲子園での準優勝を筆頭に、全国でも数々の成績を残している秋田県の金足農業高校。

そんなチームを2015年から指揮しているのは、選手時代に1番センターとしてセンバツ甲子園に出場した実績を持つ、OBの中泉一豊監督である。

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「1つでもいいから1位になれるものを作れ」/ 松山商 重澤和史監督

1902年の創部後、春夏合わせて7度の全国制覇と80の勝ち星を記録し、夏の甲子園に滅法強い(夏60勝)ことから、「夏将軍」と称されている、愛媛県の松山商業高校。

そんな名門を2009年夏から指揮しているのは、今治西高校の出身で、川之江高校の監督時代に甲子園4強へ導いた実績を持つ、史上初のOB以外の監督として注目を集めている重澤和史監督である。

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