「指導者は選手を育てるより、つぶす方が多い」/ 福井商 北野尚文監督

甲子園に県勢最多となる、春夏合わせて30を超える出場を記録している、北陸を代表する名門、福井商業高校。

そんなチームを1968年から2010年まで指揮していたのは、1978年のセンバツでは準優勝へ導いた実績を持つ北野尚文監督である。

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北野監督は、野球以上に人間的な部分の指導を重視していたことから、周囲から「北野学校」と称されていた。

監督就任当初は、全国制覇という目標だけを追いかけ、雪で学校の授業が休みになった日にも、練習を行うなどのスパルタで鍛えていた。

しかし、甲子園出場を果たすも、勝ち進むことができず、野球だけでは全国では勝てないこと学び、指導スタイルを変えたのであった。

練習への取り組む姿勢や、私生活の重要性、高校生としての自覚など、野球部員ではなく生徒として接することを意識し、人間性の成長をサポートするようになっていった。

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また、日々の練習時にも、「」にとらわれるのではなく、「」にこだわるようになり、根性論や理不尽なメニューを廃止し、筋トレなどを積極的に取り入れていった。

強引な指導で選手の能力を潰すのではなく、実用的な能力を身につけさせながら引き出す北野監督の指導は、伝統として福井商業に受け継がれている。

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