人は誰しも、他人を気遣う心や周囲に優しく接する心を持っているが、自分自身に余裕がなければ、なかなか表現できないものである。
特に、困難や苦労に直面している際には、目の前の物事をこなすことだけで精一杯となり、周囲を見渡すことは、難しいものである。
だが、そんな時に、他者を考えられることができれば、人として成長することはもちろん、困難や苦労を乗り越えられるヒントを見つけられる可能性も高まる。
そんな考えから、日頃から周囲の人や環境に対して感謝を伝える癖をつけさせるなど、自分本位にならないように促しているのは、智弁和歌山を指揮している中谷仁監督である。
智弁和歌山は、一学年10人前後の部員しか在籍していないことから、練習や試合の準備などは、仲間だけでなく指導者や保護者のサポートを受けることも多い。
そうした恵まれた環境で、大好きな野球に専念できている選手たちに訪れる悩みや迷いは、感謝や気遣いをすれば、解消したり乗り越えられるとして、言葉や行動で伝えている。
野球人として成功することだげでなく、一人の人間として成長することも願う中谷監督のスタイルが、智弁和歌山の新たな歴史を作り続ける。
↓中谷仁監督の記事はこちら↓
「「自分が苦しい時こそ、人のことを考えられる人間になってほしい」/ 智弁和歌山 中谷仁監督」への1件のフィードバック