「やろうと思ったらどこでも練習はできるんです」/ 英明 香川智彦監督

かつては少人数の同好会からスタートし、創部6年で夏の甲子園に出場を決めた香川県の英明高校。

以降は甲子園にも春夏出場を経験し、四国大会の常連校ともなっている、「野球王国」と称される四国の新興勢力である。

そんな英明を指揮しているのが、香川県の強豪校での指導歴があり、丸亀城西では甲子園出場を経験している、香川智彦監督である。

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香川監督は毎年、「打撃」を中心としたチーム作りを行っている。

練習環境は、私学ではあるものの内野の守備練習すら出来ない構造のグランドしかなく、守備練習をするのは難しいと考えたからだ。

グランドの構造を最大限活用するために、多数の打撃ゲージをつくり、可能な限りのバッティングマシンを購入し、バッティングセンターのような施設を作り日々練習にを行なっている。

平日の内の2日は、全ての練習時間を「打撃」に費やすなど、守備練習ができない分をカバーするように打力を鍛えている。

また、打撃の練習だけでなく、他のの練習も工夫を凝らし行なっている。

外野ノックを選手に打たせ、野手には実戦に近い打球感覚を身につけさせたり、学校近くの地形を活かし走り込みでスタミナ強化を目的とするメニューを取り入れたり、学校の屋上でテニスボールでノックをするなど、練習ができる場所は余すことなく使うのが、英明の強さである。

雨天時には、学校の駐輪場にマットやネットで簡単なトスバッティング場を作り打撃練習をし、空いたスペースでは、ランメニューやストレッチをするなど、天候に左右されることなく時間も場所も無駄なく使っている。

全国的に見ても恵まれていない環境ではあるが、創部時の、折れたバットや破れたボールを補修し、他校から野球道具を譲ってもらっていた状態 よりははるかに恵まれていると考え、監督も選手たちも不満を嘆くことなく練習を続けている。

部員数も全国大会に出場場する高校としては少なく、中学時代のエリートが入部してくることもほとんどない。

しかし、どんな状態も発想の転換で、プラスに捉えて「ハンデ」すらもを強みに変えている英明高校の今後の活躍に目が離せない。

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