「楽しいことを進んでやれたらものすごい力が発揮できる」/ 鹿児島工業 今吉晃一選手

打席での「シャー!」という雄叫びで、高校野球ファンから人気を集めていた、鹿児島工業の代打の切り札、今吉晃一選手

2006年の夏の地方予選では、6打数5安打の8割を超える打率を残し、甲子園でも「流れを変える安打」を放つなどの活躍を見せ、チームを4強まで導いた「代打の神様」である。

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今吉選手は、捕手として甲子園を目指していたものの、腰の怪我に苦しめられ、腰に負担のかかる捕手への復帰は難しいという医師の診断に、3年の春の時点では、野球を諦めかけていた。

それでも、「甲子園」への夢が捨てられず、負担のかかりにくい「打撃」を磨くことを決意し、チームを支えられる「代打」という新たな目標を目指し練習をスタートした。

怪我を通して、「野球ができる喜び」と「支えてくれた人たちへの感謝」を感じたことで、1回の打席や1球に対する気持ちは、人一倍大きなものへと変わっていった。

チームと今吉選手にとっての悲願の甲子園出場を果たすと、甲子園の大観衆をも味方にする、気持ちのこもったプレースタイルで、快進撃を続けていった。

準々決勝で、代打として出場した際には、執念のヘッドスライディングを見せ、内野安打をもぎ取ると、その一打で試合の流れは変わり、チームに大きな勝利をもたらした。

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