「真剣に勝利を求めにいって、初めて悔しさを感じ、足りないものに気付く」/ 鹿児島実 宮下正一監督

県勢唯一の全国制覇の記録を持つ、母校、鹿児島実業を熱血指導で率いている、宮下正一監督は、「鹿実野球が正しい」ことを証明するために、頂点を目指している。

昨今、高校野球界では、練習の効率を見直したり、坊主頭の強制を廃止するなど、新たな風習と伝統が作られようとしている。

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しかし、そんな時代の流れとは逆行するかのように、宮下監督は、やや昭和の香りが残るような、伝統的なメニューを継承し、チーム作りを行っている。

中でも、「鹿実の裸練」と称される、平日の朝6時半から約1時間、上半身裸で基礎体力作りを行う朝練は、宮下監督が現役時代から存在した練習メニューである。

この朝練では、野球道具を使わず、体力強化や身体機能の促進を目指しているが、最大の目的は、精神修行であり、選手たちに乗り越えさせる力をつけさせている。

精神を鍛えることであれば、野球の練習中でも充分に思えるが、裸練にこだわるのには、センバツ出場に向けての効果的なの対策手段の一つになるからであった。

年間を通して、日中は温暖な気候の鹿児島県では、寒さの残る3月下旬に行われるセンバツでは、冬の寒さに慣れることや耐えることに苦戦し、試合以前の問題で負けるケースが少なくなかった。

そんな経緯から、宮下監督は、実力差以外が敗因になると悔いが残ると考え、敢えて時代に適していない、このメニューを継承しているのだ。

1つの試合に対して、グラウンド内だけで勝負をするのではなく、事前の細かな準備から真剣に取りかかることで、勝利の喜びや悔しさを心で味わえるのだろう。

時代の波にのまれることなく、自らのスタンスやチームカラーを貫き通す宮下監督が、母校を甲子園の頂点へ導く日は近そうだ。

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