高校野球では、指導者には指導者なりに、選手たちには選手たちなりに、それぞれ考えや立場があるため、他者や周りには理解され難いこともある。
しかし、自分の事情を言い訳にしていては、仲間や指導者から信頼は得られることはなく、応援されることもなければ支えてもらえることも決してない。
一方で、例え自分の置かれた状況がどんなに悪くとも、周囲に甘えるのではなく、自分自身がすべきことや与えられた役割に、ベストを尽くすことができれば、絆や信頼を築けるものである。
そんな考えから、駒大苫小牧を指揮していた香田誉士史監督は、どんな状況に対しても言い訳をせず、選手たちを第一に考えるスタイルを貫いていた。
香田監督は、北海道勢初の全国制覇や57年ぶりの夏連覇へ導くなど、様々な実績を残していたため、取材や講演会などの依頼も多く、監督に専念できない時期もあった。
また、チームで不祥事が起きた時や敗戦時には、全国から誹謗中傷を浴びせられたり、対応に追われることもあり、野球から離れざるを得ない状況に直面したこともあった。
それでも、甲子園や優勝といった夢や期待を持つ選手たちには関係のないこととして、自分の過酷さや忙しさを理由に、指導を怠ったるようなことはしなかった。
指導者や監督という肩書きを持ちながらも、主役が選手たちであるという本質を忘れることなく、彼らのために全力を出し続けた香田監督の存在が、駒大苫小牧の強さを支えていたのだろう。
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- 「高校野球は、ない中でどうやるかの野球」/ 如水館 迫田穆成監督
- 「基本はなくても基礎はある」/ 創成館 稙田龍生監督
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