「邪心を持ったまま試合に臨むから負けてしまう」/ おかやま山陽 堤尚彦監督

高校野球の指導者は、甲子園や全国制覇といった成果だけでなく、人間形成や、社会で役に立つ人を育てることなど、様々な目標も持ちながら選手を育てることが多い。

そうした中で、おかやま山陽を指揮している堤尚彦監督には、結果と教育の他に、「世界中に野球のすばらしさを広めたい」という、壮大な目的もあった。

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堤監督は、かつて、青年海外協力隊員として、アフリカのジンバブエに野球普及活動を行ったり、国外の代表チームの監督を務めるなど、海外での野球指導を続けていた。

その後は国内の一般企業で働くと、仕事の縁で、当時不祥事で監督不在となっていた、おかやま山陽から監督要請を受けたことがきっかけで、初めて国内のチームを指揮することとなった。

就任当初は、言語や文化の壁もなく、道具も不足していないチームの立て直しは、海外のゼロからのスタートと比べれば安易なものと考えていた。

しかし、グラウンドには草が生え、ネットは破れたままだったことに加え、新入部員は3人で、在籍している部員にはやんちゃな生徒も多く、現実は、マイナスからの出発であった。

野球関連の本を100冊以上も読みあさったり、教育者から指導のスタイルを学んだり、生徒のミスも、大目に見るなど、辛抱強く見守り続けていったが、簡単には教育はできず、結果も出なかった。

そこで、教育や結果といったものだけではなく、ブレることなく目指せる、モチベーションの模索を行い、かつての自分が取り組んでいた「世界に野球を普及させること」を目的とした。

そして、自身の経験を選手たちに伝え、野球の楽しさや素晴らしさを改めて理解させ、自己満足だけの野球からの脱却を行ったことで、チームには自然と立派な人間として甲子園に出場し、野球を広めるという大義も完成したのであった。

教育と結果、野球の普及活動の3つのゴールを目指しながら指導を続ける堤監督の独特のスタイルから、今後も目が離せない。

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