「負けて涙は出ましたけれど、悔しい涙ではなくてここまで来られて良かったという涙でした」/ 星稜 奥川恭伸選手

2019年の夏の甲子園で、準優勝を成し遂げた石川県の星稜高校。

そんなチームを、エースとして支えていたのが、4季連続で甲子園のマウンドを経験した奥川恭伸選手である。

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奥川選手は、2年生の夏の甲子園の初戦で、150キロを記録し、注目を浴びる存在となったものの、2回戦で足をつるアクシデントで降板し、チームも敗れてしまった。

敗戦の悔しさが残る中、2年生で唯一のU18のメンバーに選ばれたことが、奥川選手にとって大きなターニングポイントととなった。

超高校級の上級生の選手たちと練習や会話をし、自分の足りていない部分などを見直すきっかけとなり、野球の技術だけでなく、メンタル面も成長を遂げた。

しかし、神宮大会では準優勝を果たすも、翌年のセンバツ大会では2回戦で敗れ、監督の謹慎などもあり、「優勝候補」としての「期待」は「重圧」へと変わり、チームは夏に対する不安が増していった。

それでも、選手間で話し合いを繰り返し、逆境をも味方に変え県大会を制して甲子園出場を果たすと、大会を通じて成長を続け、3回戦では強打の智弁和歌山相手に延長14回で23奪三振を記録し、勝利をもたらすと、一気に決勝まで勝ち進んだ。

決勝戦を終えて、激動の2年半を乗り越えた達成感を示す涙は、多くの高校野球ファンの心を掴んだ。

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