記念すべき第1回センバツ大会の優勝を筆頭に、 様々な実績を残している名門、高松商業。
そんなチームを指揮しているのは、中学野球の指導時代に県大会優勝へ導いた経験を持つ、長尾健司監督である。
長尾監督が就任した際のチームは、四半世紀近く甲子園から遠ざかっていたため、周囲からは復活を期待されていた。
長年勝てていないことから、自信のないプレーが見られたり、劣勢になると自滅する傾向にあり、甲子園へ道のりは険しい状態にあったからだ。
そこで、長尾監督はまず、選手たちが持っている力を存分に発揮でき、のびのびとプレーさせるように、失敗に対して叱ることを減らした。
そして、指示や指導も極力減らし、自分たちで課題や困難を乗り越えられる力を身につけさせるようにもしたことで、時間とともに勝てるチームへと成長した。
その一方で、野球以外の部分も含め、わがままや自分勝手な姿勢が見られた際には、時間をかけて丁寧に指導するなど、良い人間性を育てることには力を入れている。
野球を通じて野球人としてだけでなく、人として成長し次のステージでも活躍したり、周りから愛されるように導くのが、高校野球の指導者の仕事と考えているからだ。
のびのびと厳しさを上手く使い分け、チームと選手を育成する長尾監督の指導により、高松商業はこれからも躍進を続ける。
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