「子供のことを考えた野球が出来るような環境にすることが自分の使命」/ 遊学館 山本雅弘監督

人々が成長する上では、圧倒的な量や質が高くて正しい努力をこなすことの他に、自身に適した環境に身を置くことも重要なポイントに挙げられる。

石川県の無名校であった遊学館を、全国レベルの強豪校へと育て上げた、山本雅弘監督もまた、選手たちが成長しやすい、環境作りを行うことに力を入れ、指導を続けている。

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山本監督は、強豪校の指導者では珍しく、軟式野球やスキー、陸上競技といった、他競技の経験が多い一方、監督就任までに1度も硬式野球の経験がなかった。

中学の軟式野球の指導者としては、全国大会へ何度も導き、優勝の実績も残していたが、高校野球の硬式とは無縁の状態からのスタートとなった。

経験値では他の指導者に勝てないと考えた山本監督は、知識で補うことを目指し、空気力学や航空宇宙工学などの書籍を読んでは、ボールの軌道や回転について、科学的根拠を見つけるようにし、最短で成果の出る方法を模索した。

自身で調べた理論は、動画解析ソフトを使用し、より細分化するなど、まずは、監督が成長できる環境に身を置くことを行い、選手たちに手本となるようにした。

そして、選手たちの成長しやすい環境を作るために、自主練の時間や互いに教え合う時間を確保し、インプットとアウトプットを日々繰り返させ、吸収率が高くなりやすいようにした。

更に、試合やプレーに集中し、最大限の力を発揮してもらうために、選手たちが使う道具などにも配慮と工夫を凝らしている。

高校野球では定番であった、ショルダーバッグは、身体のバランスが崩れたり、疲労の負担が大きいことを理由に廃止したり、動きやすさを追求し、ユニフォームも刺繍からプレントへと変更した。

技術や人間性の指導で育てるのではなく、育たざるを得ない状況や、成功する確率が高くなる環境を作るスタイルで指導を続ける山本監督遊学館から、今後も目が離せない。

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