「負けで全てが消えるわけじゃない」/ 尽誠学園 西村太監督

1983年の初出場後、甲子園で春夏合わせてを15を超える勝ち星を挙げ、2度の4強進出を記録している、香川県の名門、尽誠学園高校。

そんなチームを2017年秋から指揮しているのは、部長時代に4度甲子園に導いた実績を持つ、OBの西村太監督である。

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西村監督は就任当初、甲子園出場のペースが落ち、甲子園に出場できても初戦が勝てないチームを復活させようと、厳しい指導で立て直しを目指していた。

しかし、結果を急ぐあまり、指導者が練習や試合の中心となってしまい、就任翌年には不祥事が発生し、3ヶ月間の謹慎処分となった。

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監督復帰後は、指導者からの一方通行の指導ではなく、選手とのコミュニケーションを重視した対話型のスタイルに切りかえ、選手の「自主性」と「考える力」の育成に力を入れ、新しいチームカラーを作り上げている。

また、選手間同士のコミュニケーションにも重視し、練習で気になる点がある場合には、納得のいくまで話し合わせたり、バッテリー間で野球ノートを作り相互理解を進めるなどの取り組みも行わせている。

そして、学校周辺のゴミ拾い活動など、私生活からの教育にも力を入れ、野球の技術だけでなく、人として成長させることも目指している。

就任から2年で、不祥事を乗り越え甲子園出場を決めた西村監督率いる尽誠学園から、今後も目が離せない。

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