「選手個々の状況を見極めなきゃいけません」/ 中京大中京 高橋源一郎監督

高校野球100年という歴史の中で春夏合わせて11度の全国制覇を誇る愛知の名門中京大中京

夏の甲子園三連覇春夏連覇など数々の実績や甲子園最多勝利校としての記録も残していることから、高校野球ファンなら誰しもが知る存在である。

昭和後半から平成初期にかけて低迷していたものの、2009年には43年ぶりの全国制覇を成し遂げ、平成の時代にも強さを証明した。

そんな名門の重圧を背負い指揮しているのは、97年のセンバツで主将として甲子園準優勝の経験を持つ、OBの高橋源一郎監督である。

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30歳の若さで指揮をスタートした高橋監督は、09年春から4季連続甲子園へ導いていた名将、大藤敏行監督の後任でもあり、就任当初はプレッシャーと苦悩がつきものであった。

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県大会を勝ち進むことにも難しくなり、名門らしからぬ4年間甲子園から遠ざかるなど不名誉な記録に周囲からの批判や心配の声もあった。

そんな状況を打開するために、OBや前監督に基本的な指導を再度学びながら、高橋監督は「精神論」重視の指導から、選手一人一人を見極め適した指導をするように変更した。

野球でそこそこの結果を残してきている選手たちには、キャリアや実績を尊重しながら、ただ単に叱るだけではなく、アドバイスサポートをすることも取り入れ、監督としてのチームや選手を導くのではなく、良さを引き出すことに徹し始めた。

また、選手寮や専用グランドがないといった限られた練習環境を最大限活用するために、「効率」重視の練習メニューを取り入れている。

守備練習では、選手がノックを打ったり、ノックのテンポの速くするなど、「効率」が良くなる工夫は一通り試しては実践している。

そんな高橋監督中京大中京の成果が実を結び、2015年夏に甲子園への切符を掴むと8強進出を果たすという記録も残した。

全国最多の12度目の甲子園制覇へ向けて、高橋監督中京大中京の選手たちの挑戦は続いている。

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