高校野球では、チームの歴史の中で作られてきたり、受け継がれてきた伝統というものがあり、それらを次の世代へ渡してくことが求められる。
だが、そうした伝統は、世間の流れによって変えていかなければならないものでもあり、指導者は、それらを正しく取捨選択しなければ、時代遅れとなってしまう場合もある。
そうした考えから、バトンを受け継ぐだけでなく、独自のアレンジや修正を加えるスタイルで伝統を守っているのは、報徳学園を指揮する大角健二監督である。
大角監督は、コーチや部長として14年間の指導実績を積み、恩師でもあり全国制覇へ導いた実績を持つ永田裕治監督の後継者として、周囲から注目のある中で就任した。
そのため当初は、チームの先輩が作り上げた粘り強い野球や、「全員野球」をモットーにした永田イズムの継承にばかり力を入れていた。
しかし、時代の流れが変わっていることや、チームカラーは毎年異なっていることなどを踏まえ、伝統を継承しつつも、その学年や選手たちに適したスタイルを作り上げたり、新しい取り組みも積極的に取り入れている。
地元の伝統ある名門というプレッシャーと闘いながらも、新しい報徳学園の土台を作り続ける大角監督の指導は、まだまだ始まったばかりだ。
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「「いい形で譲り受けたものを、いい形で次に引き継ぐのが伝統」/ 報徳学園 大角健二監督」への1件のフィードバック