2004年の夏に、史上初の北海道勢の甲子園制覇を成し遂げ、翌年も甲子園を制して夏連覇の偉業を達成した駒大苫小牧。
そんな駒大苫小牧を1996年から2007年まで指揮していたのが、香田誉士史監督である。
香田監督は、「雪=ハンディ」という雪国の固定概念にしばられることなく、雪が降る日でも外のグランドでノックや紅白戦を行い選手たちを鍛えていった。
他の地区の高校と同じ練習量をこなすことで、選手たちの「不安」を取り除くだけでなく、雪の中でも練習を続けたことで得られる「自信」を選手に持たせていたのだ。
また、日々の練習では100回に1度起こるか起こらないかの、細かいプレーまでを突き詰め、負ける可能性を徹底しゼロにする努力を続けていた。
選手たちで指示や注意をし合える雰囲気を作っていたこともあるが、香田監督は甲子園では、怒ることをせず「のびのびプレー」をさせていた。
勝ったことで選手たちが良い意味の勘違いをしている際には、怒ったり、否定したりせず、チームのムードを重視して、監督も一緒になって喜びを分かち合うのも、香田監督のスタイルであった。
プレーだけでなく、小さな選手の心境の変化や空気を見逃さなかったことが、数々の成果を生み出したのだろう。
「「いかに小さなことを見逃さないか」/ 駒大苫小牧 香田誉士史監督」への1件のフィードバック