「投手は気持ちを込めて投げるしかない」/ 仙台育英 佐藤由規選手

2007年の夏の甲子園に、下馬評通りの躍進で、春夏連続出場を果たした、宮城県の仙台育英高校。

当時のチームのエースとして、甲子園出場の立役者となったのが、「みちのくのプリンスK」と称されていた、佐藤由規選手である。

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佐藤選手は、中学時代には世界大会で「ノーヒットノーラン」を記録するなどの実績を残していたこともあり、全国から注目を集めていたが、仙台育英入学後の1年時には、控えの野手としてのスタートであった。

それでも、1年秋には140キロを記録する投手としてデビューを果たすと、2年夏には、県大会決勝戦再試合の熱戦で24イニングを投げ、チームを甲子園へ導いた。

甲子園出場で自信を得た佐藤選手は、更なる成長を目指し、毎日欠かさず100球を投げ込み、ストレートに磨きをかけていった。

ブルペンでの投球練習では、打者に投球が当たって怪我をするのを防ぐために、選手の代わりにサンドバッグが置かれていた光景は、現在も伝説として語り継がれている。

最後の夏には、初戦で17奪三振の快投で勝利をもたらすと、2回戦では、甲子園史上最速となる155キロを記録した。

チームは2回戦で敗れるも、現在も破られていない大記録と、ファンを魅了した笑顔を甲子園に残した。

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