「苦しさの向こうにしか喜びはない」/ 筑陽学園 江口祐司監督

2003年の夏の甲子園に初出場を果たすと、18年の秋は九州大会を制して、神宮大会4強まで勝ち進むなど全国レベルの実績を残している福岡の強豪、筑陽学園高校。

19年は、センバツで大会で初出場ながら8強に進出すると、夏の福岡大会も制して春夏連続出場を決めるなど、近年力をつけている。

チームを指揮しているのは、92年に西日本短大附属のコーチとして、夏の甲子園優勝へとチームを導いた実績をもつ、江口祐司監督である。

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江口監督は、保健体育の教員でもあり担任でもあるため、選手たちとは、普段の授業や休み時間なども一緒に過ごすことが多い。

担当した学年によっては、修学旅行も同行し、選手たちとの距離を縮めながら、なんでも相談できる環境を作り、信頼関係を築いている。

選手たちからは「監督」ではなく、「先生」と呼ばれているほど、グランド外で接する時間も長いが、信頼関係を築く時間にするだけでなく、選手を観察し、一人一人の個性や性格を把握するなどの機会にもしている。

選手の素顔や考え方知ることで、試合の際の采配や選手起用にも活かし、野球にプラスに働くことようにしている。

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また、江口監督は、「自主性」を基本とした指導で、選手たちを「指示待ち」の状態ではなく自ら考えて動ける「自立」を目指している。

そのため、遠征時には、選手たちのコンディションを自分自身で把握させるために、消灯時間を各自に任せたり、日々の朝練の参加は任意としている。

練習時にも「自主性」を導入し、練習には入らずグランドの端から見守ることも多く、投手のブルペン投球にも具体的な数字を課題として指示することはしないなど、「自立」へのきっかけを作っている。

自主性」を取り入れたことで、選手たちには自然と「責任感」が生まれるようになり、試合中にも些細な「気づき」を選手間で共有して話し合ったり、控え選手は対戦相手の研究を行なったりするなど、技術をカバーする力が身についていったのである。

そして、「自立」を更に伸ばすために、選手たちには野球ノートを書くように指示し、自分自身で課題を見つけ、答えを考える習慣を身につけさせている。

自主性」で身についた選手たちの力を、選手を知り尽くしている監督が采配するスタイルが筑陽学園の強さなのだろう。

群雄割拠」の福岡で上位進出を続ける筑陽学園が、全国大会常連となり、甲子園を制する日は近そうだ。

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