「工夫より『何をするか』を大事にしています」/ 彦根東 村中隆之監督

1950年のセンバツ大会に初出場を果たし、以降、約60年間甲子園から遠ざかるものの、近年再び力をつけている、滋賀県の彦根東高校。

09年のセンバツに21世紀枠として、58年ぶりのの出場を果たすと、13年には初の選手権出場を果たし、17年の夏には甲子園初勝利を挙げた。

チームを指揮しているのは、滋賀県内の高校での監督や部長の経験を持ち、彦根東では06年からはコーチとしてチームを支え、11年に監督に就任した村中隆之監督である。

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村中監督は、毎年国公立大学に200人以上の合格者を出す県内トップレベルの進学校でもある彦根東では、「文武同道」という目標を掲げ、勉強と野球の両立をさせている。

しかし、甲子園や受験という目標ばかりにとらわれず、野球や勉強などはあくまで手段であり、最終目的である「人間的成長」を目指すよう指導している。

そのため、練習では監督からの課題が与えられるが、「答え」や「やり方」はほとんど指導せず、選手たちに考えさせるようにしている。

紅白戦などの実戦練習でも、監督から具体的な試合状況の設定の指示はあるが、作戦は全て選手たちに一任し、間違いがある場合のみサポートやアドバイスをするのが、村中監督のスタンスである。

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また、学校のグランドが重要文化財の敷地内のため、打撃練習が禁止されていることや学校の授業により平日は2時間半ほどしか活動できないなどの練習環境は恵まれていないことを、言い訳にせず「質の高い練習」をするように伝えている。

かつては、近隣のバッティングセンターで打撃練習を行ってもいたが、閉鎖されたこため、週末のみ県外の学校のグランドを借りて行い、平日の練習では、守備練習を重点的に行うなど、メリハリをつけて行なっている。

そして、練習量が少なく他より劣ってしまう打撃力をカバーするためにも、身体作りの元となる「食トレ」にも力をいれている。

勉強にも栄養を使う選手たちは、食べるモノや時間なども考える必要があるため、栄養士などからもアドバイスを貰い、日々の食事も練習の一環として取り組むようにさせている。

勉強で身につけた「集中力」や「考える力」を、野球の中でも活かすことで、大舞台や格上の相手に対しても、自分たちの野球ができるのだろう。

勉強、野球、食事などの、小さな積み重ねを大切にし、「文武同道」を極めた彦根東の選手たちが、甲子園で躍進する日は近そうだ。

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