野球で勝利を目指すためには、高い技術を身につけることや精神力を鍛えること、チームメイトと協力することなど共に、目の前の状況を見極める力が個人には求められる。
なぜなら、相手との力差や試合の流れなどをいち早く把握し、自チームの作戦や個人のとるべき行動へ活かすことが、勝利の確率を高めるからだ。
だが、見極めは試合時にのみ行うのではなく、試合前から相手チームを研究したり、練習時に自身や味方の力を知る際にも必要なものである。
そうした考えから、野球の技術の向上以上に、見極める力を伸ばすことを重視していたのは、鹿児島実業を指揮していた、久保克之監督である。
久保監督が指導者として活躍していた頃は、現在ほどインターネットが普及しておらず、相手チームの情報の収集や自チームを数字で表現することは難しいものであった。
それでも、自らが率先しテレビ中継の映像や練習でのメモなどの限られた情報をひたすら研究すると、選手たちにもノウハウを伝え、物事を見る目を養わせていた。
そんな地道で気が遠くなるような努力ではあったが、諦めず続けたことで、鹿児島実業と久保監督は、県勢初の甲子園優勝を掴み取ったのであった。
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